三井不動産リアルティ

Vol.45 2019 2月号

REALTY - news

いつもお世話になっております。三井不動産リアルティ REALTY-news事務局です。
寒い日が続くこの頃、いかが過ごしでしょうか。
2月は海の幸にますます脂がのって美味しい時期。
カキやホタテのほか、タラやアンコウなど鍋で美味しい魚介類が沢山あります。
鍋で心も身体も温まって元気に過ごしたいものですね。
それでは2月の「REALTY-news」をどうぞ。

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今月のトピックス
Topics 1 世界のメディアが挙げるお勧めの観光地のリストに驚く
Topics 2 低調な2018年の分譲マンション市場、回復のカギは?
Column 2020年とその後に向けて整備が進む勝どき・築地エリア

Topics 1

世界のメディアが挙げるお勧めの観光地のリストに驚く

 国際的メディアの記者が推薦する世界の旅行先・観光地、合計25か所の中からいくつかをご紹介しましょう。元になっているのは4本の記事です。

 まず日本関連ですが、2つの記事で推薦されました。一つは夫婦で三週間日本を周遊した記者の感想で、「今までした旅行の中のベスト5の一つ」とべたほめです。陶芸や座禅、白川郷でのそば等を喜び、中でも「倉敷」を特に気に入られています。

 もう一つは「和歌山県」で、Airbnbが推薦するリストの10位に入っています。知人のホテル関係者に聞くと、これは高野山のことだろうとのことでした。

 他では私がついていけるのはノルマンディ(仏)、ドロミテ(伊)、モルジブ、アモイ(中国)、スリランカくらいまでで、他はうかつな気分で訪れるとえらい目に遭いそうな気がします。ニューヨークやパリ、ローマといった定番のところは皆無なのです。

 例えばタジキスタンですが、同国へは隣国のウズベキスタン経由で入ることになり、ウズベキスタンまでのアクセスは以前より改善されたのですが、タジキスタンはまだ(観光客に)荒らされていないというのが推薦理由です。かなりの覚悟をしていった方がよいでしょう。

 インドネシアの「ミスール・エコ・リゾート」はジャカルタから飛行機に4時間乗り、さらに船で4時間です。写真ではサンゴ礁の海に小ぶりのバンガロー数棟が浮かんでいます。たどり着くまでも体力勝負ですが、天候が荒れたら帰れるはずがありません。

 アフリカのルワンダを挙げている記者もいます。同国の国立公園に初めてハイエンドな宿泊施設ができ、またルワンダ航空が機体数とルートを増加させ訪れやすくなりました。中国が資金を出して道路が改善、ホテルやサファリのキャンプも質が向上しています。

 アラビア半島のオマーンの見どころは、18か月に及ぶ大修繕が完了した豪勢な宮殿です。五つ星ホテルでリラックスして、山岳地帯や砂漠の冒険を楽しむことができます。今年になって空港が大幅に拡張され、飛行便の数も増加しました。

 凡人にとり、ニュージーランドのカイコウラという海辺の町ならホッとできそうです。2016年の地震で受けた大きな被害から交通が復旧、Airbnbでの予約数、検索数ともに伸び率が第一位です。セールスポイントはクジラやアザラシ見物です。

 どうもこの手の話で受けやすいのは、「いかに行きづらい場所か」という点のようです。

 いずれにせよこんな感じの旅行先がリストアップされている中で日本関連が2か所で出てくるわけですから、欧米人にとって日本はまだ相当エキゾチックな国のようです。

ジャパン・トランスナショナル 代表 坪田 清

Topics 2

低調な2018年の分譲マンション市場、回復のカギは?

 不動産経済研究所によれば、2018年の首都圏新築分譲マンションの供給戸数は、前年+3.4%の37,132戸。2年連続の増加、用地価格や工事費の高止まりが見られた2016年以降は4万戸に届かない状況であり、分譲マンションの市場規模は2010年代前半に比べ縮小しています。平均価格は5,871万円(同-0.6%)、坪単価は287.3万円で、対前年比+1.2%となりました。12月末時点の在庫も多く(9,552戸)、前年末比+2,446戸と過去10年では最多となっています。

 地域別の供給戸数、平均坪単価は、東京都区部15,957戸・坪@376.2万円、東京都下3,666戸・坪@246.3万円、神奈川県8,212戸・坪@254.2万円、埼玉県4,294戸・坪@204.3万円、千葉県5,003戸・坪@193.4万円。供給は千葉県で大きく伸びましたが、都区部、都下、神奈川は減少。価格は都区部で横ばい、都下、千葉で上昇、埼玉、神奈川は下落、坪単価は神奈川以外のすべての地域で上昇しました。

 平均初月契約率は62.1%、前年比6.0ptのダウンで3年連続60%台と低迷感が強いです。低契約率の要因は、既に実需向け分譲マンションのボリュームユーザーとなる一次取得層(年齢30~40歳代・世帯年収600~800万円・子育て期のサラリーマン世帯)にとって手が出なくなってしまった「価格」にあります。新築分譲マンションは供給しても資金の潤沢な層のみが反応し、借り入れが必要な層は、身の丈に合わない借入金額に対し将来の不安を感じ、購入を控えるようになります。必然的にモデルルームなどへの来場は減り、見込み客数が少ないため、販売数も控え気味になる結果、供給側では競合が減るといったメリットはあるが、ユーザー側は選択肢が少なくなることでさらに購入マインドが弱まるといった良くない循環に陥っていると考えられます。

 結論を言えば、日本の分譲マンション市場はユーザーの手が届く商品を供給し続けない限り、縮小し続けるでしょう。もちろん、少子高齢化で今後の世帯数の減少は仕方ない部分はありますが、産業としての市場を維持するためには、若い世代が子供を作り育てるのに購入可能な、身の丈に合った価格のマンションを一定量供給し続けることが必要だと思います。

株式会社 工業市場研究所 川名 透

首都圏新築分譲マンション 供給戸数推移

Column

2020年とその後に向けて整備が進む勝どき・築地エリア

築地大橋と隅田川

築地大橋と隅田川

 隅田川を真ん中にして、勝鬨橋で結ばれる勝どきと築地。昨年、もう一つ、両エリアをつなぐ橋が誕生しました。来年開催される東京オリンピック・パラリンピックに向けて整備が進められていた、環状2号線に架かる築地大橋。環状2号線には来年、BRT(バス高速輸送システム)が虎ノ門から新橋、築地市場跡、勝どきを経由して晴海の選手村までプレ運行されます。オリンピック開催後には、BRTの「勝どき」駅がハブとなって、虎ノ門と市場前~有明テニスの森~国際展示場~東京テレポートを結ぶルート、虎ノ門と晴海三丁目・二丁目~豊洲を結ぶルートも運行される予定になっています。

 勝どきでは次々にタワーマンションが誕生していますが、現在進められているのは約3.7haに及ぶ「勝どき東地区第一種市街地再開発事業」。2028年度の全体完成を目指すこの大規模プロジェクトでは3棟のタワーマンションが計画されており、勝どきにさらなる人口の流入をもたらします。これらを受けて都営大江戸線の「勝どき」駅では大規模改良工事が進行中で、新設ホームと一つの出入口は今月から供用開始。工事は来年まで続きます。

 築地における再開発で最も関心を集めているのは、もちろん約23haを有する広大な市場跡地です。東京五輪開催時には、選手や関係者を輸送する車両の基地に。東京都の所有地である市場跡地がその後どのように開発されていくのかは、築地から青海までの臨海部において都が推進する「東京ベイエリアビジョン」にも大きく関係します。本ビジョンの中での築地市場再開発のキーワードは「新たなブランドの創造・交流拠点」。都が提示する素案に中央区・地域住民の意見を交えた方針決定となりますが、国際会議・展示会・イベントなどを行う施設、家族連れで楽しめる交流施設に加え、高級ホテル、水辺に親しむ広場、水上バス乗り場の整備など、各区域の特色を生かした整備案を構想中。跡地の活用方針もビジョンの策定も本年度中には発表されるそうです。

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